EPT, 発音, テスト, メリット, 難易度, 内容

みなさんは「EPT®」という資格を知っていますか？EPTとは、English Pronunciation Testの略で、その名の通り、英語の発音に関するテストのことです。2012年に創設された「国際英語発音協会」が実施しています。

このテストは、合格・不合格があるものではなく、発音、リズム、イントネーションなどの要素が審査され、100点満点で評価が出されます。スコアと発音能力の相関は次の通りです。

86〜100点	指導者レベル
71〜85点	ハイレベル
56〜70点	英語発話学習者平均レベル
41〜55点	英語学習者平均レベル
30〜40点	英語学習初心者レベル
〜29点	最後まで発話できていないため相手に伝わることが困難である

引用：一般社団法人国際英語発音協会

1. 受験の難易度は？
1. ・EPT®英語発音テスト
2. ※ EPT® basic、Jr. EPT®
2. EPT®英語発音テストのメリット
3. 受験地
1. ・会場受験
2. ・オンライン受験
4. オンライン受験の流れ
5. 受験料
6. 試験対策は必要？
7. まとめ

1. 受験の難易度は？

EPT®試験の難易度はどのくらいなのでしょうか？実は、試験には３つのタイプがあります。

・EPT®英語発音テスト

EPT®試験の中で一番メジャーなのがこのタイプです。初見文、課題文などを音読し、いかに自然に発話できているかが測られます。対象レベルは「150字ほどの英文を初見で読める力がある」人です。難易度の高い英文を読めないといけない訳ではありませんが、実体験から言うと、最低でも英検準２級レベルの単語力はあった方がよいのではないかという印象を持ちました。

「挑戦したいけど、何点くらい取れるかな？」と気になる場合は、EPT®のHPでスコア別の受験者の音声を聞いてみてください。(https://ept.or.jp/ept/scores/) これを参考すれば、自分は何点くらいなら目指せそうかがなんとなく見えてくると思います。

※ EPT® basic、Jr. EPT®

メジャーな「EPT®英語発音テスト」以外に、英語初心者や子ども向けのテストもあります。それが、 EPT® basicとJr. EPT®です。

EPT® basicは「EPT®英語発音テストは自分には難しそう。初見文を読む自信がない」という場合に受験することができます。これは英語初心者に向けて作られたもので、主に単語と短めのセンテンスで構成されています。

Jr. EPT®は子どもを対象としたテストで「通じる英語の音が出ているか」を判定してくれます。Bronze, Silver, Goldの３つのレベルから選択することができ、単語や短い文章の録音データを送付する受験形式となっています。

2. EPT®英語発音テストのメリット

EPT®英語発音テストには、受験したり、実際に高得点を取得したりすることで得られるメリットがあります。

・スコアレポートの結果を今後の発音学習に活かせる

EPT®の試験では、スコアレポートが発行されます。アルファベットの評価、音素の評価、コメントが載った結果をもらうことができるため、独学ではなかなか気づくことのできない自分の発音の弱みを知ることができます。それを受けて、英語学習のやり方を工夫していくこともできるでしょう。

・英語発音指導士の資格を取得できる

「EPT®英語発音テスト」で90点以上取得できた場合、同じ協会が実施する認定コースを受けることで「英語発音指導士」の資格が取れるようになります。認定は、2日間で12時間の講座を受け、修了レポートを提出することで取得できます。

・採用で有利になるケースも

試験で高得点を取ることができれば「英語の発音がいい人」という客観的な証明になります。そのため、インターナショナルスクールや英会話教室、塾などで講師として働くことを考えている場合には、採用でも有利になる可能性があります。

3. 受験地

個人でEPT®の試験を受ける場合、会場受験とオンライン受験のいずれかを選択することができます。

・会場受験

年に３回、東京と大阪で行われる対面式の試験です。東京、大阪近郊に住んでいるという人や、ネット環境がない人、試験官と対面する形で受験したいという人におすすめです。ただ、多くの人が一度に受験する関係で、当日の待ち時間が発生したり、スコアレポートの送付までに４週間ほどかかるというデメリットもあります。

・オンライン受験

日程が合わない、地方に住んでいるなどという人には、オンライン受験がおすすめです。オンライン受験は、自分のスケジュールに合わせて受験日を予約することができるため、試験準備にも取り組みやすいでしょう。また、会場受験と比べ、待ち時間もないため、サクッと5分程度で試験を終わらせることができるというメリットもあります。

以上のことから、自宅にパソコンとネット環境があるならぜひ「オンライン受験」をすることをおすすめします！以下に、オンライン受験をする場合の流れについて載せておきます。

4. オンライン受験の流れ

オンライン受験を希望する場合は、HPの「オンライン受験のお申込み」欄から予約をしていきます。

STEP1：受験申込み可能日時をカレンダーにて確認

STEP2 : 必要事項をお申込フォームに記載する

詳しくは、https://ept.or.jp/about-ept/online/をご覧ください。

5. 受験料

EPT®英語発音テストを受験する場合の受験料は以下の通りです。

EPT®(一般評価) 4,950円(税込)

EPT®(詳細評価) 9,900円(税込)

またこの他には、expressバージョンもあります。通常のEPT®の結果通知は２週間ほどで届きますが、こちらのexpressバージョンで申し込むと、１週間以内に結果通知が届きます。

EPT®express(一般評価) 6,050円(税込)

EPT®express(詳細評価) 12,100円(税込)

6. 試験対策は必要？

EPT®英語発音テストの受験は、対策をして臨むのがおすすめです。試験内容が「アルファベットの読み上げ」「短文会話の読み上げ」「150語程度の初見文の読み上げ」「課題分の音読」となっているため、

・アルファベットの発音確認

・初めて見る英文を声に出して読むトレーニング

・課題文の音読練習

などをすることが試験対策となります。

7. まとめ

今回は、EPT®の試験概要と流れについて解説しました。「自分の今の発音力を知って、今後の学習に活かしたい」と言う場合や「高得点とって英語講師としてレベルアップしたい」という志を持っている方には、おすすめの資格だと言えます。客観的に自分の発音力を計測するよい機会なので、興味があればぜひ受験を検討してみてください(^O^)