こんにちは!
今回は「公式TOEIC Listening&Reading 800+」という参考書を購入し、実際に使った感想を書いていきたいと思います。
この本を買おうか迷っている人は必見です!
目次
■公式TOEIC Listening&Reading 800+」とは?
・概要、特徴
本書は、TOEIC(L&R)で800点以上の高得点を目指す人が押さえておきたい難問の解き方にフォーカスした教材です。日本国内のTOEICテストの実施・運営しているIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が公式に出版しています。
この「TOEIC L&R800+」はIIBCが出している有名な「公式問題集」とは性質が異なります。というのも、本書は、過去のTOEICテストのデータを分析し、正答率が10%〜40%と低かった問題を中心に掲載しているんです。
・構成
本書は、Section1、Section2、Section3という構成となっています。
Section1 | パートごとに難問の傾向と解き方を解説。 |
Section2 | 過去のテスト結果のデータを基に、難問100問を厳選。 その解法ポイントを丁寧に解説。 |
Section3 | 本番と同形式のTOEIC L&Rテスト1回分(200問)を掲載。 難問と考えられる問題を「解答と解説」で詳しく解説。 |
■結論:TOEIC中・上級者がレベルアップに使うならおすすめ!!
結論からいうと、本書は「TOEIC中・上級者がレベルアップに使うならおすすめ!!」です。逆にいうと、この教材が合わない人も存在します。
ではズバリ、どんな人にこの教材が向いているか?or向いていないか?を説明していきます。
・こんな人には向いている
ーTOEIC中・上級者 (TOEIC700〜)
すでにTOEIC700点を取得している英語中〜上級者にはおすすめです。理由は先ほども書きましたが、本書は難問の解き方に重きを置いた本だからです。
「他のTOEIC対策本ではある程度安定して点が取れる」という段階になってから「もっと負荷がかかる問題に挑戦したい」という人が一番効果を感じられる作りになっています。
ーいつも、ひっかけ問題でひっかかってしまう人
「いつも2択までは絞れるんだけど、最後に結局ひっかけの選択肢を選んでしまう…」という人!この本はそんな人にもおすすめです。
本書では、例題とともに “受験者を誤答に導くパターン” が説明されています。それを読んでいくと、自分がいつも典型的なひっかけで間違えているということに気が付く人も多いはずです。
このようなひっかけ問題が多く入っているため、安易にそれっぽい答えに飛びつくのではなく、1回疑って深く考える練習をしたいという人にはとても役立ちます。
ーどんな難問が出てきても確実に解くための着眼点を学びたい人
TOEICでは、はっきりと言ってないor書いてないのに正解を推測して導き出さなければいけない問題が存在します。これまで、そういう問題に出くわしたときは、”直感” “経験”みたいなことに頼るしかなかったんですよね。多くの方がそうだと思います。
しかし、本書では、公式側が「こういうトリッキーな問題出すことあります〜」というのを書いてくれています。そのおかげで、これまで経験でなんとなく知っていたことを、”気をつけるべきパターン” として頭にインプットしておくことができるようになります。
結果として、本試験で同じパターンが出た時の対応力が上がっていくことが期待されますし、私自身、実際そうなってきた体感があります。
・こんな人には向いていない
ーTOEIC600点以下の人
TOEIC600点以下の人は、本書に手をつけるのは少し早いかもしれません。というのも、本書は解説がそこまで充実していないんです(泣) 難問に関する解説は十分あるのですが、難問でない問題に関しては一言も解説がついていないなんてことがあります…。そのため、本書は基礎力が固まった中級者以上におすすめします。
ー 教材のコスパを意識する人
IIBCが出している公式教材は、いい値段すると感じている方も多いと思いますが、本書も例外ではありません。お値段は、¥3,300(税込) 。370ページあるため、本のボリュームとしてはありますが、それでも冷静にやっぱり高いなと思ってしまいますね。(ちなみに中古でいいならメルカリで¥2,000円くらいでありました。)
前提として、本書はPartごとの難問を攻略していくというスタイルなので、そこに価値を感じる人だけが買うべきだと思います。
逆に、とにかく大量に数をこなしたいという人は、他の教材やアプリなどを検討するのがおすすめです。
■「公式TOEIC Listening&Reading 800+」レビュー
ここからは、「公式TOEIC L&R 800+」のレビューをしていきます。
・Section1
Section1ではPartごとに問題形式の説明と難問の傾向について学びます。その後、例題を使ってよくありがちな「間違った解答選択パターン」とその誤答が起こってしまう原因について細かくみていきます。
難問解説には以下のような記述がされている箇所があります。
ありがちな解答選択パターンは次のようなものだろう。
(A)She’s holding a bottle in her handは女性が持っているのはスプレー容器であってボトルではないので不正解と判断。
→ (B)She’s putting on a pair of boots. は正解だと判断し、この時点で(B)にマークする。
→(C)は〜〜なので不正解、(D)は〜〜なので不正解。
よって(B)を正解として選んでしまう。
このように、どういう思考回路で受験者がひっかかるのかを的確に指摘してあるので、今回間違ったとしても次に必ず活かせる難問へのアプローチを学ぶことができます。
その後にある正解の見極め方や気をつけるポイントについても、具体的に丁寧に解説してあります。
・Section2
Section2では特に難問にフォーカスして演習していきます。問題数と難問の数は以下のとおりです。
Part | 問題数 | (うち難問) |
Part 1 写真描写問題 | 2 | 2 |
Part 2 応答問題 | 14 | 14 |
Part 3 会話問題 | 30 | 10 |
Part 4 説明文問題 | 36 | 12 |
Part 5 短文穴埋め問題 | 32 | 32 |
Part 6 長文穴埋め問題 | 40 | 10 |
Part 7 1つ・複数の文書 | 84 | 20 |
それぞれに難問解説がついているため、「どこがポイントだったのか」「なぜひっかかってしまったのか」という振り返りができます。
個人的には、Section2が最も勉強になったパートでした。難問が多いため、もちろんやっている時は多少苦しいのですが、負荷がある分、成長実感はあります。
多くの受験者にとって悩みの種である「はっきりとは書いてないけど消去法から正解を導く」系の問題もあり、良いトレーニングになりました。
・Section3
Section3は、本番形式の200問のテスト。一言で言うと模擬試験です。難問ばかり収録している模擬試験というわけではなく、本番同等の難易度イメージです。簡単な問題から難問までがミックスされています。
個人的な感想としては、公式問題集や、本番のテストよりもやや易しかったように思います。私は940点ホルダーですが、リスニング94/100、リーディング95/100も取れました。間違いなく過去最高です。
他のブロガーさんの感想なども見てみましたが、同じような感想を言っている人が何人かいました。もしかしたらこの問題と相性がいい人は多いのかもしれないですね。
ただ、問題の質は公式問題集というだけあって、満足でした。特に、解説を見ても不満が残るような問題はありませんでした。
ぜひ、時間を測って集中して解いてみてくださいね。
・別冊付録:単語集
別冊付録として単語帳がついています。本書で出てきた単語や表現のうち、難易度や実用性が高いものが掲載されています。
発音記号がついていないのが少し残念ですが、音声ダウンロードはできます。右ページの例文も音声収録されているため、ぜひ活用しましょう。流し聞きにいいですよ!
■口コミは?
「公式TOEIC L&R 800+ 」で学習した人たちの感想には以下のようなものがありました。
・いい口コミ
内容や要点がしっかり絞り込まれているため、この一冊をしっかりと取り組み、日々の単語を繰り返し覚え、復習することで確実に取れる教材。
Amazon カスタマーレビュー
この教材を読んで、5割以上分からなければ、レベルを下げることをおすすめします。
そうでなければ、継続的な学習は難しい。
このレベルは基礎の単語や文法はしっかりと理解している必要がある。
本番の試験だと、時間が無くて正解が分かりにくい問題を多く掲載しており参考になると思います。特にReadingはユックリ読めば分かるけど、試験の中では焦って間違える点を確認できると思います。安くはありませんが、公式本の解説なので納得できる解説です。
Amazon カスタマーレビュー
・悪い口コミ
後半の模擬試験は、普通のTOEICの模擬試験と変わらない難易度と思います。その点だけ残念
Amazon カスタマーレビュー
・問題数が少ない(Part1は2問のみ…)
Amazon カスタマーレビュー
・section3の模試の難易度は特に高くない
・難問以外の解説がない
■まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は「公式TOEIC Listening&Reading 800+」という本を紹介しました。
難問を攻略して、本番で通用する力をつけたいという人には買って損はない教材です。お値段は安くはありませんが、何かしらの学びは必ずあります!
良ければぜひ購入を検討してみてください!!
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